こんにちは。ボククボです。
薬の販売名は、覚えやすく、作用を連想できる
ものが理想だとおもいます。
研修医の時に集中治療室で、上級医に
「ラシックス1筒うって、しばらく尿バック見てみろ」
といわれたことがあります。
静注したとたん尿がダーっとバックに
たまっていきました。
「ラシックスの語源は、Last 6 hours(6時間持続)
で、すぐ効いて、すぐ切れるんだ。」
と教わり、ラシックス=切れがいいというイメージが定着
しました。
整形外科領域の薬もチョクチョク新薬はでますので
可能な限り、語源を調べたり、推測して
わかりやすさを独断で評価みました。
目次
痛み止め(消炎鎮痛剤)
◎カロナール
小児などに使える解熱剤。鎮痛薬。痛みや熱が軽くなーる。 覚えやすい!
◎アンヒバ
カロナールの座薬バージョン。アンチフィーバー(抗・熱)
→アンヒバ。
×ロキソニン
ロキソプロフェンが化学物質名。。。。
〇セレコックス
作用はロキソニンと似ていますが、COX-1とCOX-2っていう酵素のうち
COX-2だけ選択的に阻害できる。
Select(選択的)+COX。
実はそれほど選択的じゃないって噂もあります。
神経痛関係
△サインバルタ
Cymbal(シンバル):セロトニンとノルアドレナリンのダブル作用を
シンバルに例えた?
×リリカ
イーライリリーじゃなく、ファイザー/エーザイが販売。
α2δリガンドの’リカ’? CaチャネルのCaをローマ字読みして’カ’?
Lylic(叙情詩 歌詞)を意識?
×タリージェ
リリカより副作用が少ないかもっていう触れ込みの神経痛薬
Target(ターゲット)にLigand(伝達物質)を作用させる
って意味。薬ってだいたいそうですけどね。
×メチコバール
あんまり効かないビタミンB12製剤。メコバラミンが一般名。
骨粗鬆症薬
◎ボノテオ
Bone(骨)の帝王 ボノテオ。つい処方しちゃいます。
〇リカルボン
re(再び)+Ca(カルシウムを)+Bone(骨)に
△ボンビバ
Bone(骨)をVivid(活発)に。
骨代謝を非活発にする薬ですが、、、
×アクトネル
Act(作用する)からきてると思いますが、、
×エビスタ
骨エストロゲン受容体の選択的阻害薬。
Evidence(根拠)がStable(安定)?と予想。
エストロゲンだからOvid(卵巣)とも関係あるか?
誰か教えてください。
△リクラスト
年一回注射の強力な薬。
re(再び)+Crush(壊れた)した骨を+Struct(構築する)
かな?
△プラリア
半年に一回の抗体製剤。Proliaって名前で海外で発売後、
日本ではPraliaに改名。
骨がproliferation(激増)、ってとこでしょうか。
たしかに、動物実験段階でのカニクイザルの骨量は
激増していて、初めてみたとき、スゲー薬!
と思ったような気がします。
リウマチ薬
〇リウマトレックス
メトトレキサートで元々抗がん剤だが、少量でリウマチにも使う
このネーミングだと、リウマチに使うのに抵抗感がなくなる。
×エンブレル
古典的な生物学的製剤。エタネルセプトが一般名。
ブロッカーっていうのもかかってそう。
△ヒュミラ
抗TNFα製剤で、ヒト由来の抗体製剤。ヒト(Human)の薬
ってぐらい。
△ゼルヤンツ
JAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬。
ヤヌスキナーゼをゼロにするってことかな?
×オレンシア
T細胞選択的共刺激調節剤。もはや類推不可能。
△シムジア
膜型・可溶型のTNFα阻害薬。2つ阻害ってことで
シナジーとかかってそう。
△アクテムラ
IL--6阻害薬。モノクロナール抗体だから最後はMRA。
あとはAct(作用する)
アクトから始まる薬が多すぎ。
まとめ
リウマチ薬が多すぎて、途中で飽きましたので終了します。
昔の薬のネーミングの方が総じて良いです。
リウマチ薬とか最近のやつは、
ネーミングがまじめすぎて面白みがない
→覚えにくいです。
改めてみると、リウマチ薬の生物学的製剤
が多すぎて、やはりリウマチ薬の薬剤治療は
膠原病内科医に任せるのがよいなと
痛感しました。