こんにちは。ボククボです。
新型コロナウィルスCOVID-19が日本国内で流行し、
着実に感染者数が増加しています。
感染症指定病院の医師、感染症科や呼吸器内科
の医師たちの負担、気苦労は計り知れません。
内科の通院患者さんの受診行動にも変化が見られています。
ボククボのが勤務する整形外科が
現在どのような状況か報告します。
目次
患者さんの受診数は？
総合病院への受診
ボククボが普段つとめているのは、
都市部の総合病院です。
特に感染症指定病院にはなっていません。
ボククボ自身の外来では、
受診数減少や、コロナウィルス感染を危惧した
受診枠変更などの変化はありません。
さすがに総合病院だと、
（整形外科の）症状が重い方が多いですし、
感染が心配だから受診しないといったことは
少ないようです。
しかし、やはり
病院の待合自体は感染リスクですし、
骨密度などの不急の検査は
なるべく入れないようにしています。
病院の執行部からも受診間隔をなるべく開けるように
指示があったので、処方日数も長めにしています。
患者さんの安心のために一応検査しておく、
といったことも減りました。
患者さんが検査を期待している場合、こちらから
「絶対大丈夫です」といって検査を断ることは
かなり勇気がいる（たまに重症が隠れてたりする）ので、
一応レントゲンとることは多いです。
現在は、患者さんもなるべく早く帰りたがるので、症状が
続けば検査しましょうということになります。
整形外科クリニック(都市部)の受診
ボククボが非常勤で働いている、都市部の
整形外科クリニックです。外来受診される患者数は
激減しています。もともと患者さんの受診目的は
- リハビリ（電気マッサージや可動域訓練など）
- ちょっとしたケガで一応骨折してないか見てほしい
- 肩こりで湿布が欲しい
- 骨粗鬆症の薬をもらっている
- ヒアルロン酸の注射を膝に打っている
などの、不急（一部は不要の場合も、、）の目的です。
数日すれば引いてくる痛みを検査したり、、
もはや日課のようにリハビリに通う高齢者の方、、
【ヒアルロン酸】という響きに魅せられて、
痛みがひどくないのに注射を希望する人、、
もちろん断ることもできますし、常勤病院では断りますが、
開業医は商売であり、ボククボも雇われている側ですから、
トラブルの種を蒔きながら（患者さんの希望に沿わない）、
売り上げを下げるようなことはしません。
結果として、平常時の整形外科クリニックは繁盛します。
コロナ騒動の現在、そのような方々の一部は、感染する
リスクを冒してまで受診はしないようです。
ボククボとしては、バイト料が下がるわけではないですし、
「無駄な医療費がつかわれていく、、、」といった罪悪感も
ないので歓迎しています。
整形外科クリニック（田舎）の受診
都市部から離れた、クリニックにアルバイトに行きました。
「今回も患者数が減って仕事が楽かな。。」
なんて考えてましたが、
患者数や受診内容は全くかわりませんでした。
超高齢の方が多いことや、人口も少ないため、
感染が蔓延しているなんて実感できていないのでしょうか。
そもそも整形外科への受診は、高齢者の社交場になっている
ため、病院への通院という意識ではないのかもしれません(笑)。
田舎在住の高齢者だと、末期がんでも治療希望しないなど
達観されている方も多いので、
コロナぐらいでは動じないのかもしれません。
2020/4/26追記
さすがに現在は、半分程度に減少しています。
都市部より3週間程度反応が遅かった印象です。
整形外科医師のホンネ
整形外科開業医
開業医のホンネは、なるべく患者数を減らしたくない。
コロナ騒動でも受診自粛はしてほしくないというのが本音でしょう。
ただ、受診者の中に一人でも新型コロナ感染者がいれば、
病院は２週間閉院。その間の補償もありません。
また、その後の風評被害で患者も通院しなくなるでしょう。
ですから、リハビリ受診者への検温などは行って、
一応感染者除外に努めているのでしょう。
整形外科勤務医
勤務医の立場としては、
整形外科への受診抑制は大歓迎です。
そもそも、無駄な整形外科受診が多すぎる。
無駄な受診のせいで、待ち時間のが伸び、
重傷者の治療にも影響がでています。
普段、無駄な医療費が使われていく様を、
一番間近で見ているのは整形外科医だと思います。
この騒動をきっかけに、無駄な受診が減ることを願っています。
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