こんにちは。ボククボです。
新型コロナウイルス流行で、内科だけではなく、
様々な科の医師が感染症治療に参加しなければいけない
事態になりはじめています。
整形外科医のボククボにも、「発熱外来」への
シフト勤務依頼がありました。
現在大急ぎでPPEの正しい着脱法などを
勉強しています。
今回は、清潔不潔にうるさい診療科について、
述べてみます。
目次
内科系
![](https://orthoplayer.com/wp-content/uploads/2020/03/ketuatus.jpg)
内科医といっても、
うんち関係を取り扱う消化器内科
ホンショクの感染症内科まで様々です。
町の開業医さんなどは、
毎年インフルにかからぬよう
飛沫核の感染症対策にきをつけている
でしょう。
とくにうるさい内科を上げてみます。
(感染症内科は省きます)
血液内科
血液内科は、白血病やリンパ腫といった、
血液のガン
を扱うことが多い科です。
化学療法などの治療は、
血液中の免疫細胞を
ほとんど0にすることになります。
(白血球自体の病気なため)
そのため、患者さんは非常に感染しやすい状態
になります。
(無菌室にはいるのはこのためですね。)
これらの患者さんを取り扱う血液内科医は
清潔に非常にうるさいです。
手洗い、アルコール消毒などはもちろん
結婚指輪やネクタイをしている人はいません。
細菌の温床になるためですね。
外科系
![](https://orthoplayer.com/wp-content/uploads/2020/04/外科医.jpg)
手術を行う外科系の診療科では、
清潔意識にだいぶ幅があります。
取り扱う組織に差があるからですね。
組織には、感染しやすい組織と
そうでない組織があります。
ひとつひとつ見ていきます。
清潔:整形外科
整形外科は、骨やじん帯の手術を行う科です。
ボククボもそうです。
外科の中では、最も清潔にとくにうるさい科です。
手術のほとんどは、インプラントを取り扱います。
インプラントに細菌が繁殖すると
台所のぬめりのようにこびりつき
(バイオフィルムといいます。)
抗生物質の投与では治癒しなくなります。
骨の中にばい菌がはいると、
一生、細菌と共生しなくてはいけません。
なので、整形外科医は
清潔・不潔にはうるさいのです。
手術もクリーンルームという清潔度の高い部屋で
行うことが多いです。
やや不潔:形成外科
形成外科は、主に皮膚の外科です。
自由診療である美容形成もふくまれますが、
腫瘍切除などで欠損した部分を正常にもどす
(乳房再建や、皮弁、切断指の接着など)
まじめな再建外科が本業です。
基本的には、皮膚組織をあつかうので
それほど清潔度は重要視されません。
- 皮膚はもともと汚い
- 軟部組織なので、なんだかんだ抗生物質が効く
というのはあるかもしれません。
手術中は二重手袋が原則なんですが、
形成外科医は手先の細かな作業
(数ミリの血管や神経をつないだりする)
不潔:腹部外科
胃腸を取り扱う、
みなさんが想像する「外科医」ですね。
ガンの切除などが多いでしょう。
胃腸はうんちなどがあって非常に不潔です。
なるべく、不潔部位が付着しないように
操作はしますが限界はあります。
痔の手術なんて、消毒の意味あるんでしょうか。
ある程度の不潔さは許容せざるを得ないです。
腹膜炎の手術なんかは、腸がやぶけて
お腹の中がうんちまみれになることもあります。
このような手術では
手術室に焼けたウンコみたいな匂いが充満しています。
不潔:耳鼻科、口腔外科
鼻や口腔内は非常に不潔ですし、
手術中に清潔をたもつことは困難です。
口腔内にインプラントをいれたりしていますが、
整形外科からすると
なぜあんなところにインプラントを入れて大丈夫なのか
理解できません。
唾液の抗菌作用、粘膜組織の治癒能力の高さでしょうか。
正直清潔にしようがないところはあります。
まとめ
いろいろなタイプの科があることがわかりました。
新型コロナ治療には、人員不足から
今後いろいろな科がかかることが予想されます。
他科との認識のずれが、チームワークに影響する
可能性があるので注意が必要ですね。
気軽にコメントお願いします。
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