こんにちは。ボククボです。
医師になって10年ぐらい経過し、
医学部受験なんて大昔の思い出
になってしまいました。
割とイイとこの国立医学部出身ではあり、
受験勉強は頑張った方だと思います。
平凡な整形外科勤務医で、入試になんの
影響力もありませんが、
平凡な医師からみて
「医学部受験の面接に大事なこと」
を語ります。
誰かの参考になれば幸いです。
目次
面接の目的
不適格者を落とすため
ただの医者に面接の目的なんか
わかるはずがない!
なんて思いますか?
医者になって、何年か働くとわかります。
医学部の面接の目的は、ただ一つ
「ヤバいやつを落とすため」
です。
(私大医学部は「ご子息枠」の件とか色々あるけどね)
医学部に入ってはいけない人
ヤバいやつっていうのは具体的には
- サイコパス
- 危険な政治思想
- なんか犯罪おかしそう
- チャラすぎ
ってとこでしょうか。
医学部ってところは、入学すると
本人が望めば、医者になることは可能です。
医師は
生死を左右する医療行為を日常的に行い
麻薬を扱うなど、
犯罪を犯そうと思えばいつでもできるような
状況にいます。
面接試験官からすれば、
「わが校から犯罪者を出したくない」
という目的があり、
面接の第一目的は
犯罪を犯しそうな人を落とすことです。
面接中に
- 一つのことに異常にこだわる
- 質問と関係のない、主張に行きつく
- 反応が攻撃的、不服そう
といったことがあれば落とされるでしょう。
最近では、若手医師による
レイプや痴漢などの性犯罪も
多くなっており、
あまりにもチャラい受け答えでは落とされる
可能性があります。
優秀な人に加点する??
有望なひとに加点する意味もあるはずだ!!
とおっしゃる方もいるかもしれません。
面接にそんな意義はありません。
ラグビー青年だった
高3の山中伸弥先生を面接したとして、
面接官が大物だと見抜けるでしょうか?
落とされることはないでしょうが、
特別な加点ないタイプでしょう。
医学部6年間は長いです。
入学時生まれた犬が、卒業時には死ぬ頃です。
真面目な18歳の青年が、
パチプロ気取りのクソ野郎に変化しても
全然おかしくない年月です。
話がそれましたが、要するに
その後の出会い次第なので
誰が大物になるのかなんてわかりません。
ってことです。
このへんは面接官も重々承知なので、
大きな夢を語っても、
軽々に高得点は与えられないでしょう。
(何か実績があれば別ですが。)
オタクは大丈夫か?
オタクの人も様々ですが、
いわゆるオタクのイメージである
人付き合いの悪い、内気な人は
大丈夫でしょうか?
大丈夫です。
もちろん、コミュニケーション能力は高い方が
医師に向いていますが、
それが面接に不利かと
いわれればそうでもありません。
なぜか?
医師にはオタクがいっぱいいるからです。
(オッサンになると見分けつきませんが)
同級生は半分ぐらいオタク系でした。
コミュニケーション能力も高くない、
彼女もいないタイプです。
面接官(大学教授)も多くは
そのタイプではないでしょうか?
口下手、自己主張が弱い、緊張しすぎ
ぐらいでは、落とす理由になりません。
大変だけど頑張ってねっていうぐらいでしょうか。
病理医とかだと、人と話さなくてもいいですしね。
まとめ
面接で高得点をとって一発逆転だ!
と思っているならあまり有望とは言えません。
医学部面接は平凡が一番です。
周りと同じような医師になりたい動機を話し、
周りと同じ程度、医師としての夢を語り、
何にも考えてなくても、
周りと同じように取り繕えばよいのです。
中身がないのに、
非凡のようにふるまうことは、
医学部受験の面接ではリスク以外何物でもありません。