趣味・私生活

【大損】500万円の絵画売却【後編】

更新日:

こんにちは。ボククボです。

絵画売却体験記の後編です。

前編では、査定結果や宅配方法についてお話しました

前編のまとめをしますと、

  • 15年前デパートで500万円で購入した絵画
  • 一括査定で最も高かったのはA社220万円
  • E社から提示はなかったものの、
    「直接絵を見て判断したい」といわれた

です。

今回は、E社との直接対決の様子と反省点をお伝えします。

いざ銀座へ

E社(画廊)で
ボククボの休日に合わせて会うことになりました。

車に絵画をのせて、銀座に向かいます。

気持ちは、福本伸行先生の漫画「銀と金」で
インチキ画商との絵画売却ギャンブルに挑む森田鉄雄です。

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銀座のコインパーキングに止めると、画廊から
従業員がでてきて、そそくさと絵画を回収していきます。

そして初めて銀座の画廊に潜入!

熊谷守一、シャガール、長谷川潔、草間彌生、など
ボククボでも知ってるような有名画家の美術品が飾ってあります。

応接間で待機していると、

下っ端従業員が、電動ドライバーをつかって
額縁を分解し始めました。

額縁から絵を外すのって結構大変なんですね。。。

これも後々売却に影響することになります。

値段を言わない社長

続いて、社長の登場です。
電話口の口ぶりでは、銀座のおばあちゃまといった感じでしたが

実際には50代ぐらいでした。

まずは名刺交換

「あら、お医者様なのね?」

ジャブは成功です。
普段はあまり医師であることを言いませんが
舐められたらいけませんからね。

少しずつケチをつけ始める社長

身の上話などしながら、少しずつ

「私に任せてください」
「悪いようにはしないから。今後もお付き合いしたいですし。」

といった感じで距離を詰めてきます。

そんな中でも、少しずつケチをつけてきます。

  • 美術品全体の値段が下がっている
  • 特にこの画家は低下傾向にある
  • オークションに出してもいいが、一回でも値が付かないと
    ガクンと査定が落ちてしまう。

さらに、同じ画家のオークション落札記録(80万円)をみせて
「今はこんなもんなのよーー」

とおっしゃいます。

まあ、ボククボもそこそこ歳を重ねた疑り深いおじさんです。
ブログを見れば、情報相材屋だときめつけ、
ニベアをみれば詐欺商品だと決めつけるぐらいの性格です。

その絵画が、小さいサイズであったことは見逃していません。

査定額発表

30分ぐらい話しても全く、査定額を言わないので

店主をの長話をさえぎって、

「あの、売却するならいくらになりますか?」

と直球で質問。

しばらく黙った後、
「いくらぐらいをお考え?」

と逆質問。

「まあ、ほかで査定したところだと240万ぐらいになれば、、」

と高めを提示。

ボククボの中では目標額は220万円です。

店主がついに査定額を口にしました。
「まあ、即金なら130万円ね。」

おおーっ、やはり銀座。遠慮がねえな。。。

銀と金 に登場するインチキ画商、中条明夫に見えてきました。

「動揺するな森田!やつの作戦だ」
と自分に言い聞かせます。

値段交渉開始

交渉のスタート地点は重要です。

130万から50万交渉で上げても結局180万ですから。
というわけで

ひとまず、露骨に嫌な顔をしてみました。
値段どうこうよりも、人格否定されて不快
っていう気持ちを顔に出します

「もう顔を見たくない。すぐ帰りたい。」
っていう顔です。(そんなつもりはありません)

社長ももそれを汲み取ってか、
「どこにもっていっても同じぐらいで言われると思うけど」
「うちは150万出してあげる」
「お金が必要なんでしょ。今日現金で渡すわよ。」

だんだん化けの皮が剥がれてきました。
お上品な銀座のおばさまではなくなっています。

とどのつまり、人はみな悪・・・

銀と金  第4話

何かの事業に困っていて、絵を売りたがっていると
見ていたのかもしれませんが、

特に急いで売る理由もありません。

一旦撤退しようかな。。と思い始めました。

新たな提案

ボククボがやる気をなくしていると

社長は新たな提案をしてきました。

逃げられては儲かりませんからね。。

誰かが勝ちなにかを得れば 誰かは敗れなにかを失う……
これが人生というものの基本の基本だ……

銀と金  第82話

来週に絵画業者だけが対象のオークションがある。
「そこでもう少し高値で売れるように交渉してあげる。」

とのことでした。

販売委託契約というやつです。

売れるかどうか約束は出来ないが、
「180万円+手数料1割(画商の取り分)
で売れるようになんとか交渉してあげる」

ってことでした。

「198万円以下なら手数料の損益はうちがかぶる。これがぎりぎり。」
とまで言っています。

どうせ高値で売れるんでしょう。

当初の目標は220万円でした。
ここまでの交渉で1時間。
慣れない金の話で疲れても来ています。

「では、220万円+手数料での販売委託でもよろしいでしょうか?」

他社で220万円の提示があったものだから提示しました。

「そんなリスキーな事できない。せいぜい200万+手数料ね。」

いや、さっき180万でぎりぎり言うてたやろ。。

生きてる人間は信用できん……
いつだって反撃…… 出し抜くことを考えている
それをやめ従順になるのは 死んだ時だけだ……

銀と金  第81話

契約

結果的に、

200万円+手数料分で販売委託することにしました。

契約書にサインし、前金の100万円を受領。

条項をよむと、
300万円で売れたときも、ボククボ(の親)に入るのは
200万円のようです。

ここも交渉の余地がありそうでしたが、いまからもうひと悶着
する気力はありませんでした。

結局LINE査定で220万提示のあったA社に持っていかずに、
200万できめてしまったのは、ボククボの敗北であります

要因としては

  • 長時間の交渉にうんざりしていた
  • 絵が額縁から外され、持参してかえるには再度組み立てが必要
  • A社にもっていっても、結局提示より低い額になる可能性もある
  • 実際の業者間の販売額など知る由もない

でした。

上の2つは、完全に画商にしてやられました。

だからおまえはダメなんだ  二流者……!

リスクばかり目を奪われ かんじんの勝利からは目を離している

銀と金  第56話

契約後

安くなら売れそうなどと連絡が来ても困るので

200万以下は受け取るつもりはないこと
平日は連絡受けられないことを言い残して

帰宅しました。

結局1週間後には

「業者オークションで売れたので、
残額100万円を受け取りに来てください」

と連絡がありました。

サクッと受け取って終了です。

(30万以上の売買は税務申告が必要です。)

交渉時以降、社長とはあっていません。

まとめ

素人には、反省点の多い交渉でした。

頑張れば20万ほど上がったかもしれませんし、
オークションでは、おそらくもっと高値で売れたのでしょう。

美術品販売はやはり

魑魅魍魎の世界。。。。!!

画商って儲かるんですね。。。

そうさ………

「必勝法」ってのはつまり詐欺なんだ……

銀と金  第56話

長々とお読みいただきありがとうございます。

コメント、SNS共有などいただけると幸いです。

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