こんにちは。ボククボです。
新型コロナウィルスの流行が遷延しており、
経済の打撃も深刻化してきました。
クリニックを開業している医師たちも
長引く受診控えにより、経営が心配されます。
目次
受診数、売り上げは?
友人の内科開業医に聞いたところでは、
売り上げ、受診者数は2-3割減だそうです。
都市部ですから、ボククボのバイト先整形外科
と同じですね。。
売り上げが伸びたクリニック
売り上げが伸びているクリニックもあります。
皮膚科クリニックです。
春は花粉症のシーズンですが、
花粉症患者は、ふつうは
内科・耳鼻科・皮膚科クリニックに受診します。
病院に行くことで、新型コロナウイルスに
感染することを心配した患者さんの多くが
内科や耳鼻科を避け、皮膚科に受診しているようです。
知人の皮膚科開業医は、
【売り上げが倍になった】
と言っていました。
倒産リスクのある開業医
受診数が2-3割減ったところで、すぐに倒産する
開業医は少ないとおもいます。
田舎の開業医は、受診数減少も限定的でしょうし、
基本的に開業医はかなり儲かるので、長年経営
されている方は問題ないと思います。
この騒動を機にリストラをすすめる方もいます。
倒産リスクが高いのは、
- 都市部
- 開業後数年以内
- 賃貸のビル診療
- 高額の初期設備投資
でしょう。新規開業するのには、
小さな診療所でも数億かかります。
さらに高額な医療機器を新品で導入、もしくは
リースしている場合もあり、
資金がショートする可能性があります。
(もちろん通常稼働していれば、莫大な利益を生むわけですが、、)
都市部の需要を見込んでのビル診療は、賃料が高いです。
それなりの格があるビルに入る必要があります。
居酒屋が入っているところで
開業するわけもいかないですしね。。。
騒動終息後は?
終息のめどはたっていませんが、
仮に終息した場合、客足はもどるのでしょうか。
多くの国民に
「風邪(ウィルス感染)は対症療法で
治るのを待つしかない」
ことがバレてしまいました。
通常の風邪は、
セルフメディケーション(薬局で解熱薬買う)
で充分でしょう。
内科開業医は今後も受診数が減少するのではないでしょうか。
また、まだまだ未熟ですが、
遠隔医療が急速に拡大する可能性もあります。
また、今回の騒動で3ヶ月処方を出しているので
血圧の薬などは、1か月分の処方に戻せない
可能性もあります。
リスクの少ない開業
今後、新規開業するのであれば、
リスクは最小化しなくてはいけません。
- 継承物件
- 田舎部での開業
- 遠隔医療への対応を念頭に
というのがよいでしょう。
遠隔医療の普及
新型コロナウイルス流行により、
厚労省は「緊急的に遠隔医療の適応を拡げる」
対応をとっています。
これは、
「流行が終息したら対面診療を基本に」
ということです。
医師会の意向でしょう。
遠隔医療が中心になると、
医師会員である多くの開業医が困ります。
遠隔医療に対応できない、
高齢医師などは、淘汰されてしまいます。
(事業拡大するところも多くでてきますが)
なので、基本的には医師会は全力で
遠隔医療の普及を止めに来ます。
いまだに電子カルテも
開業医は、導入免除されてますしね。
それでも遠隔医療が普及する可能性
流行終息のめどが立たない状態が、年単位でつづけば
やはりインフラとして遠隔医療体制の整備は必要になります。
現在、メドレー、MRT、Medpeer、
オプティム、LINEヘルスケア
などが遠隔医療支援サービスに参入していますが、
開業医は、高額のサービス料を支払って、
遠隔診療を導入することになるでしょう。
ここ1-2年の開業医は
- 時代の波を読む
- ITの進歩についていく
が要求されます。
事業者としては当然なんですがね。