医療ニュース解説

【医師考察】川田裕美アナの足の痛み

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こんにちは。ボククボです。

川田裕美アナが、2月21日のブログで右足の腫れと痛みを発症

し、病院を受診。

血液検査の結果「足の筋肉の疲労」

と診断されたと報告しています。

ご本人は、

「原因がわかって良かったー」

とおっしゃっていますが、

原因は本当なんでしょうか。

ボククボ(医師)目線で考察します。

医師の本音

診察したのは、通常であれば整形外科医だと思いますが、

「原因はわからない」

というのが本音だと思います。

ただ、「手術やギプス固定、免荷(体重をかけない)
を必要とするものではなく、進行性の病気でもないだろう」

と、検査結果からはわかる。

「足の疲労で治るまでに数週間~1か月」

と言っておけば、本人も安心するし、結果治るのは同じ。

という意図でしょう。

医者は、治療するのが仕事ですが、

安心を売るサービス業でもあるのです。

でも、正直ボククボが「足の疲労」と診断したというのを

ブログに書かれたら、同業にみられると恥ずかしいです。

血液検査で何がわかるか

川田さんは、血液検査で「足の疲労」と診断された、と

書いていますが、血液検査で疲労はわかりません。

尿酸値が高ければ痛風発作を疑いますし、

(正常値で発作が起こることもあります。)

白血球の上昇に比べて、CRPという炎症反応の指標が

極端に高ければ、バイ菌感染より痛風かな

といった判断もあります。

おそらく、血液検査では炎症反応(CRP)が陰性なので

「痛風でもバイ菌感染でもない」

と説明したのでしょう。

診断は、可能性のある疾患を除外していく作業です。

レントゲン検査

おそらくレントゲンもとっているでしょう。

レントゲンを一応とる目的は、

  • 骨腫瘍の除外
  • 骨折の有無
  • 骨の配列異常がないか
  • 骨棘、余剰骨

です。一日何十枚もレントゲンを撮って毎日みていると

腫瘍で骨が解けてる、、、みたいな方に
数カ月~半年に1度程度遭遇します。

なんでもとりあえずレントゲンはとりたくなるのは、

整形外科医の経験からくるものです。

骨折の有無もチェックします。

レントゲンでわからない骨折もありますが、わからない程度

なら治療しなくてもずれることは少ないです。

配列異常は、扁平足や外反母趾、足趾の脱臼などが見られます。

普通のクリニックだと、非荷重での撮影でしょうから、
異常をみつけるのは難しいかもしれません

また、骨棘(過負荷や持続的炎症で骨にとげが出る)や
余剰骨(少数の人にしかない骨)によって痛みがでることも
ありますのでチェックが必要です。

考えられる病態

痛みの最強点などの情報はないので、診断は難しいですが
考えられる病気を挙げてみます。

足底腱膜炎

足底腱膜は踵の骨から、足の指に向かって張っている膜

え足の裏の痛みでは最も一般的な原因です。

急激に体重が増えた中高年女性に多いです。

アキレス腱ストレッチと足底腱膜ストレッチで95%以上

の方が治ることが分かっています。

肉眼的に腫れることはほぼないこと

一日中痛いというより、歩き始めの朝が一番痛いなど

を考えると今回は違うかなといった印象です。

関節リウマチ

関節リウマチは全身の関節が炎症を起こす病気です。

足の小さな関節から発症することも珍しくありません。

好発年齢の女性ですし、
足の腫脹をみれば一応考慮しなくてはいけません。

特殊な血液検査や診断項目を満たせば、確定となります。

ただし、左右対称に発症することがほとんどで

今回はあまりにも急な発症なため考えにくいかと

思います。

後脛骨筋腱機能不全症

後脛骨筋腱という土踏まずを作るための筋肉があり、

腱が内くるぶしの後ろを通っています。

急に体重が増えた中年女性に多発します。

足の裏まで腫れることは稀ですが、急激な炎症

とともに内くるぶしのやや後ろ、下方が

腫れますので、この疾患の可能性はあります。

整形外科でもきちんと診断できる医師が少ない疾患です。

中足骨疲労骨折

意外と多いのが、足部(中足骨)の疲労骨折です。

川田さんもブログで述べていますが、最近腰痛があり

歩き方が変わっていたとのこと。

足部は全体重を支えますので、ちょっとした歩容の変化
や体重増加、靴の変化により負担が激増します。

レントゲンと撮ってみると、古い骨折の痕が、、、

なんてことは、若い女性でも時々見かけます。

初期では、レントゲンでもわからないので

MRIなどで見つかることもあります。

若い人でも起こるのはなんでかわかりませんが、

骨形成に必要なビタミンDが現代人では不足しがちですので

'隠れ骨軟化症'といった可能性があります。

こういった方を見かけたらボククボはビタミンDの採血検査

すること人しています。

まとめ

足部に関する疾患を挙げて考察してみました。

まだまだ挙げればきりがありません。

整形外科医師でも関節により得意不得意があり、

以下の記事でも述べましたが、足部に詳しい医師は珍しいので

足部に関する診断は曖昧なことが多いです。

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