医師のホンネ・裏話

【医師考察】オンライン診療業者はオワコン?

更新日:

こんにちは。

整形外科医師ブロガーのボククボです。

新型コロナウイルス流行により、

オンライン再診・初診が

一時的に
解禁されています。

オンライン診察プラットフォームを
提供する会社の株価は

軒並みぐんぐん上昇していますが、
(2020/4/下旬現在)

このサービスの将来性について、
医師目線で考えてみました。

提供している会社

ボククボの知る限り、

オンライン診療プラットフォーム
提供している会社は

  • メドレー(CLINICS)
  • MRT(ポケットドクター)
  • オプティム(オンライン診療ポータル)

です。

診療ではなく、
医師のアドバイスのみ提供するサービスでは

エムスリーLINEが提携している

LINEヘルスケアがあります。

導入費用

クリニックにこれらのサービスを導入するには

初期費用として

数十万~80万円かかるようです。

週刊文春記事には、

メドレーから
「初期費用や導入支援費用として、80万円かかる」
と説明されたクリニック院長の話がありました。

ボククボはMRTの会員医師ですが、

「ポケットドクター初期費用通常40万円がいまなら無料!」

というメールが来ていました。

オプティムのオンライン診療ポータルは
現在ホームページで、初期費用無料を
謳っていますね。
(2020/5/3現在)

各社ともポストコロナをみこして
シェア争いが熾烈です。

導入するなら
相見積もり、値切りは必須ですね。
(医師はこういうことしない人が多い)

月額料金は1-3万円程度が相場なようです。

オンライン診察に向いている科

ボククボは整形外科ですが、
オンライン診療に向きません。

圧痛(押して痛い)点や、
各種徒手診察手技を使って原因を考え

レントゲンなどの検査を行います。

問診だけでは、「健康相談」レベルですね。

結局

「痛みが続けば病院に行きましょう」

となってしまいそうです。

精神科

精神科は、対話が基本です。

一人当たりの診療時間は長め(20分以上)ですが

体をひねったりとか、診察手技はありません。

問診以外しないといってもよいでしょう。

患者さんも、外に出なくて済む分、
精神的負担も少なくて済むのではないでしょうか。

通院を隠したい人にもメリットです。

医師が診察室で刺される
なんてこともないでしょうし。。

皮膚科

皮膚科の外来は、

視診と問診が主です。

要するに、
経過を聞いて皮膚を見て診断します。

オンライン診療向きといえるでしょう。

写真のみによる診断も可能なことも多いので
AI診断なども参入が見込まれます。

生検(皮膚をちょっととって顕微鏡で見る)
など必要であれば、来院を促すのがよいでしょう。

内科(生活習慣病)

オンライン診療のメリットが大きい分野です。

高精度の家庭用血圧計がある時代に、
クリニックにわざわざ出かけて
水銀柱の血圧計で測ってもらう。

手帳につけた毎日の血圧をみてもらって
いつもと同じ血圧の薬を28日分もらう

なんていうナンセンスな治療をしている
時代ではないです。

スマートデバイスを使えば、
血圧・脈の24h計測も可能ですし、

食事・運動量の管理も
アプリケーションを使えば
より積極的な介入指導も可能です。

月に一回、アカの他人に(医者)

「運動してください」

と言われるよりはよっぽど効果的でしょう。

AGA

保険診療ではないですが、

オンライン自由診療が認められれば、
爆発的な需要があるでしょう。

医師の仕事は、
処方箋発行と、副作用の確認ですから

問診で事足ります。

発毛の有無は医師がしてもねぇ。。

「経験不要、専門知識不要!AGA医師募集!」
って求人もよく見ます。

オンライン診療が認められれば
無法地帯になりそうで怖いです。

プラットフォームは必要か?

オンライン診療は、
分野を選べばかなり便利です。

しかし、オンライン診療サービスは
必要なのでしょうか?

現在のところ、上に紹介したような
オンライン診療プラットフォームは、

特別な認可があるわけではありません。

つまり、LINEでもSkypeでもZoomでも
構わないわけです。

極端な話、電話でもオンライン診療として
診療報酬が得られます。

お年寄り相手なら、
電話番号を書いたチラシを撒いた方が効果的です。

高額な費用を払ってまで、契約する必要は
全くありません
し、

LINEの病院アカウントを作れば、
明日からでも始められます。

このことに皆が気付くと
オンライン診療プラットフォーム提供会社
はオワコンになってしまいます。

医師は情弱、だましやすい

ちょっと考えれば、
高額なオンライン診療サービスは、
不要なように思います。

少なくとも、クリニックレベルであれば
LINEで診療をやってみてからでも遅くありません。

しかし実際には、いきなり高額の契約を結んで
しまう医師が多いのです。

(しかも値切ったりもしません。。。)

お金に無頓着

医師は、そこそこのお金持ちです。
年収でいえば

勤務医:1000-2000万円
開業医:3000万円以上

というのが相場でしょう。

数十万ぐらいの出費には、無頓着になりがちです。

月額の固定費なども
契約したまま忘れてしまう人も多いです。

親が医師だったり、高収入な場合も多く、
こどもの頃から、
お金に苦労しないまま大人になることが多いのです。

専門分野以外は外注しがち

医師はITにうとい方が多いです。

少なくともこれまでは、
うといままでも、収入が変わらなかったからです。

しかも、専門の医学知識は常に
アップデートしなければいけないので

興味がある人でなければ、
あえて畑違いの分野の知識を得ようとしません。

お金はあっても暇がないので、

お金で払えばすむならと、
業者に外注しようという考えになりがちです。

オンライン診療サービスの差別化

ポストコロナ時代には
5G技術の浸透による通信の高速化や
オンライン会議の浸透により、

患者さんにとっても
オンライン診療が身近になるでしょう。

前述のとおり、
単なるビデオ会議システムと同じでは、

契約するクリニックは限られます。

  • 電子カルテとの連携
  • スマートデバイスによるデータ収集
  • 処方箋、診断書のペーパーレス発行
  • 検査機関とのデータ共有
  • 徹底した個人情報管理、セキュリティ
  • 症状を正しく伝える補助アプリ
  • よくある病気の解説動画
  • セカンドオピニオンの簡素化

など、上げたらきりがありませんが、
差別化を図る必要があります。

一方、病院に通院しているお年寄りは
大多数がこのようなものを使えません。

高齢者が扱えるような簡便なデバイスを
各個人に売り込むことは
シェア拡大に大きく貢献するでしょう。

デイケアセンターにでも
診療端末があれば大人気だと思います。

その他、老人ホームにも
オンライン診察環境を構築すれば、

週一回入所者のために、来所する医師
は不要となり、

心配な症状のために、介護士数名で
病院に連れていく必要性もなくなります。

高齢者への泥臭い営業が、
もっとも効果的だと思います。

まとめ

オンライン診療について思うところを

つれづれなるままに述べてみました。

やはり、時代の波には
乗り遅れるわけにはいきません。

このブログでも健康相談できればいいな。。

気軽にコメントくださいね。


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